作業と買い出しに時間を取られつつ

 こんにちは、土本です。

 先日から、雲レジンやドールアイに挑戦しております。


 そんなことをしていると、一つ思い出したことがありました。


 仕事を教えてもらえる。

 手順を教えてもらえる。


 それがどれだけ有り難いことか。


 最近、聞くんですよね。

「教えてもらってない」から「出来ない」


 私のようなものからすると、

(状況によって)アホか! と思ってしまうことがありますが、

 そもそも「教わった通りにやりなさい」というのが学校教育ですから。

 教わってなきゃやれない、と思うのも、無理のない話なんですよね。


 私は大方のことを、独学で学んでいます。

 物心ついた時からの憧れが、職人の方々。


 とくに和傘職人に憧れを持っていますが、

 将来の夢は彫金師でした。


 でも、教わって彫金師になるためには、

 200万の学費がかかり

 さらに宝石、地金は自費だったのですね。


 もちろんそんな資金が家にあるはずもなく、

 どこかに弟子入りするような、金属加工の知識もありませんでした。


 そうなると次にと目指したのは、銀細工でしたが

 これも高すぎて無理だと気づいて

 ワイヤーへ転向。


 ワイヤー(アクセサリーのアート)も突き詰めると、

 銀細工だったので諦めることになり

 次に、小さなお人形を作ろうと思い立ちます。

 高価ではありますが、こちらは練習代が、今までのものよりお安いです。

 けれどこの世界は、意外とマナーが悪い方が目立ち、なんだかなぁとなり


 最後に、レジン細工に行きつきました。

 これも高価ではありますが、他のものほどではありません。


 私は金属が好きだったので、レジンと金属はとても相性がよく、

 すぐにのめりこみまして。


 そのうち、講師資格の勉強をしようかなとも思っています。


 けれど今はまた、ドールの世界に戻りつつあります。

 なぜなら、一番職人っぽくて

 今の環境では、頑張れば手が届く世界だったからでした。


 さて。 ここでひとつ。


 人形師や、人形の顔絵師とされる方々。

 そして、ドールアイを制作する方々。


 ドールの服は、まだ調べれば作り方が出るのですが、

 上記の二つは、皆さま生活の糧とされていたり

 技術、ノウハウの部分でありますから、


「作り方」など「誰も教えてくれない」という世界です。


 ですので私も、レジン製ドールアイが出来るようになるまで

 1年近くは、レジンの扱いを勉強したわけです。

(実際にドールアイに挑戦するのは、昨日からですが、

 今までの基礎のおかげで、割とすぐ形にはなりました)


 顔描きとしてはテクニックを追求するために、今までで3年近くかかっています。

 そのうち半年は教養を付けるため、

 沢山のお人形さんの写真を見たり、集めたりしました。

 そこにはひな人形や、リカちゃん人形なども含まれています。


 技術職に就く方は、私よりももっと、深みのある努力をなさっていることでしょう。


 さて


 そうやって、他者が年月をかけて手に入れた技術などは

「教えてもらった」からといって、

「すぐにできるし、分かる」なんて「ありえない」のですよ。

 それを「教え方が悪い」とか「教わってない」とか、仰る方が多いんです。


 それって凄く傲慢ですし、失礼じゃないかと、私は思うわけです。


 ドールでさえ、顔を整えるのに、必要な道具は何か……

 私が一人でそれを調べるのに、「二ヵ月」はかかっている世界です。


 何事も、技術を「簡単に教えてもらえる」と思うほうが「大間違い」ですよ。


 もし、それを教えてもらえる側だとしたら、

 自分が幸運なことをもっと考えたほうがいい、そう思います。


「教えてもらってない」から「出来ない」

「教わってない」けど「やればなんとかなった」


 違いは明白ですよ。


 この話の応用は、アルバイトでも何でもいいんです。

 仕事を教わることが、どれくらい有り難いのか?


 そんなことが思考の片隅にでもあると、もっと穏やかになれる……

 そんな気がする、今日この頃でした。

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